1. この記事でマスターする文法:【There is / are の構文】
英語を習い始めてからずっと、私たちは「主語が一番最初に来る」と教わってきました。 しかし、その常識を真っ向から壊してくるのが There is / are(〜がある・いる) の構文です。
「There が主語だと思って is を選んだら、正解は are だった……」 そんな経験はありませんか? 実は、この構文において There はただの「これから新しい情報を言うよ!」という合図(飾り)に過ぎません。
動詞の形を決める「本当の主語」は、動詞の 「後ろ」 に隠れています。今回は、視線を右側に飛ばして0.1秒で正解を確定させる 「後方主語スキャン術」 を伝授します。
2. 「日本語訳」の呪いを解け:There は主語ではない!
「そこ(There)にあります」と訳してしまうと、There が場所や主語のように見えてしまいます。 しかし、文法的な役割で見ると、本当の主語は動詞の後に置かれる 「名詞」 です。
【本質文法】主語と動詞の「逆転(倒置)」
- There + is / was + [単数形の名詞] : 👉 後ろにくる名詞が 1つ(1人) のときに使います。
- There + are / were + [複数形の名詞] : 👉 後ろにくる名詞が 2つ(2人)以上 のときに使います。
「主語を見てから動詞を決める」というルール自体は変わりませんが、その主語が 「動詞の右側にスタンバイしている」 というのがこの構文の最大の特徴です。
3. 切断術:カッコの「右側」の単語に「s」がついているか?
There構文の問題を解くとき、カッコ(is/are)を埋める前に、その右側にある名詞に注目してください。
【切断ルール A】後ろの名詞が「s(複数形)」で終わっていたら
are または were が正解。 is や was は単数用なので、複数形とは結婚できません。 即切り です。
- ❌ There is many cats. (多くの猫が「いる」と言いたいのに、形が単数なのでエラー)
【切断ルール B】後ろの名詞が「a」や「単数形」なら
is または was が正解。 are や were を選ぶと、「たった1つ」を説明するのに「複数」の接着剤を使うことになり、文法が崩壊します。 即切り です。
- ❌ There are a book. (「1冊の本」なのに are を使うのは、英語の世界では重罪です)
4. 実戦トレーニング:「many books」を逆探知せよ!
では、実際のテスト形式で、この「後出し主語」の見極めがいかに速いかを確認してみましょう。
There ( ) many books on the desk.
① is ② are ③ does ④ was
プロの視線は、文頭の There ではなく、その先にいる名詞を捉えます。
STEP 1:カッコの「右側」をスキャン!
カッコのすぐ後ろに "many books" があります。 books にしっかり 「s」 がついていますね。つまり、主語は 「複数」 です。
STEP 2:選択肢を「切断」する
- ❌ ① is:単数(現在)用。後ろが books なので相性が最悪です。即切り。
- ❌ ④ was:単数(過去)用。これも主語が複数のときは使えません。即切り。
- ❌ ③ does:【核心文法】 There構文で使えるのは Be動詞(is/are/was/were) だけです。一般動詞の does が入る余地はありません。即切り。
STEP 3:正解を確定させる
- ✅ ② are:複数(現在)用。後ろの many books と完璧に一致します。
結果、正解は ② です。 「机の上にたくさんの本が……」と訳し始める前に、 「右側に s があるから are 一択」 と判断する。この逆転の発想が、ケアレスミスを防ぐ最強の防御になります。
5. ひっかけ注意:不可算名詞(数えられない名詞)
3級レベルで時々出題されるのが、 water(水)や money(お金)、 information(情報)などの 「数えられない名詞」 です。
There ( is / are ) some water in the bottle.
これらの名詞には、たとえ some(いくらかの)がついていても、末尾に「s」をつけることができません。英語では 「s がついていない=単数扱い」 というのが基本ルール。
- ✅ There is some water. (s がないので is を選ぶ)
「s が見えなければ is、s が見えたら are」。このシンプルな視覚チェックだけで、難問もサービス問題に変わります。
6. この記事で学んだ「核心文法」のまとめ
今回のトレーニングを通じて、脳に定着させてほしい本質は以下の3つです。
- There は主語ではない: 動詞の形を決める権限は、その後ろに続く名詞が握っています。
- 右隣の名詞が「ボス」: カッコを埋める前に、必ず右側の名詞が「単数か複数か」を確認する癖をつけましょう。
- Be動詞専用の構文: There is / are の場所には、Do や Does といった一般動詞は入りません。
7. 結論:視線は常に「右」を徹底せよ!
There構文の問題は、あなたが英語を「前から順番に」読もうとする習慣を逆手に取ったひっかけです。
文頭に There を見つけた瞬間に、意識を 「後出しジャンケン」 モードに切り替えてください。 右側に「s」が見えた瞬間に is を選択肢から弾く。 右側に「a」が見えた瞬間に are をゴミ箱に捨てる。
この「右側スキャン」のリズムを身につければ、もう There is / are で迷うことはありません。
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