1. この記事でマスターする文法:【分詞の形容詞用法(現在分詞・過去分詞)】
英検3級の穴埋め問題で、受験生が最も「どっちも正解に見える!」と頭を抱えるのが 分詞(現在分詞 -ing / 過去分詞 -ed) の単元です。
「『眠っている赤ちゃん』は sleeping だよね? じゃあ『壊れた窓』は breaking? それとも broken?」 このように、一つひとつの単語を丸暗記しようとすると、新しい単語が出るたびに迷うことになります。
しかし、分詞の本質は 「名詞と動詞のペアリング」 です。説明されている名詞を見つけ、そこから矢印を引っ張るだけで、ing と ed のどちらを選ぶべきかは自動的に決まります。今回は、意味に頼らず「構造」で2択を断つ技術を解説します。
2. 「日本語訳」の呪いを解け:分詞は「長い形容詞」
分詞とは、ひとことで言えば 「動詞を形容詞に変身させたもの」 です。 beautiful(美しい)が名詞を説明するのと同じように、動詞も形を変えることで名詞を説明できるようになります。
ただし、動詞が変身するときには2つのパターンがあります。これが今回の主役です。
【本質文法】矢印の向きを確認せよ
- 現在分詞(-ing):能動(〜している) 👉 名詞がその動作を 「自分でする」 とき。矢印は名詞から外に向かって出ます。
- 過去分詞(-ed):受動(〜されている・された) 👉 名詞がその動作を 「受ける(される)」 とき。矢印は外から名詞に向かって刺さります。
3. 切断術:説明されている「名詞」をロックオンせよ
分詞の問題を解くとき、最も大切なステップは 「誰(何)を説明しているのか?」 を特定することです。その名詞を見つけたら、心の中でこう問いかけてください。
「その名詞は、そのアクションを『自分でする』のか? それとも『される』のか?」
【切断リスト:力関係に合わない方は即切り!】
- ❌ a breaking window → 窓が自分の意志で「よっしゃ、割るか!」と自分を壊していることになり、ホラー確定。即切り。
- ❌ a cooked boy → 少年が料理されていることになり、事件発生。即切り。
このように、名詞と動詞の相性を考えるだけで、不自然な選択肢は一瞬でゴミ箱行きになります。
4. 実戦トレーニング:本は「書く」のか「書かれる」のか
では、実際のテスト形式で、「矢印」がいかに強力かを確認してみましょう。
This is a book ( ) by a famous writer.
① write ② writing ③ written ④ writes
プロの視線は、カッコの「外」にある名詞を捉えます。
STEP 1:説明されている名詞(ターゲット)を探す!
カッコの直前にあるのは "a book"(本) です。 この book が、カッコの中の動詞 write(書く)とどんな関係にあるかを考えます。
STEP 2:矢印の向きを判定する
- 「本」は自分でペンを持って「書く(能動)」でしょうか?
- それとも、作家によって「書かれる(受動)」でしょうか? 当然、「書かれる(受動)」 ですよね。矢印は外から本に向かって刺さります。
STEP 3:選択肢を「切断」する
- ❌ ② writing:能動の -ing。「書いている本」という意味になり、本が執筆活動をしていることになるので即切り。
- ❌ ① write / ④ writes:これらは「普通の動詞」です。【核心文法:1文1動詞の原則】 文の中にすでに
isがあるので、接着剤なしでwriteが並ぶことはできません。即切り。
STEP 4:正解を確定させる
- ✅ ③ written:過去分詞(受動)。「書かれた」という完璧な相棒です。
結果、正解は ③ です。 「有名な作家によって書かれた本」と全訳する前に、「本は書かれるものだから ed 一択」 と判断する。この潔さがスピードを生みます。
5. 後ろに「by 〜」や「in 〜」があれば過去分詞のサイン
受動態のときと同様に、カッコの後ろに "by 〜"(〜によって)や "made in 〜"(〜で作られた)などの言葉が続いている場合は、高確率で 過去分詞(-ed) が正解になります。
the car ( made ) in Japanthe song ( sung ) by him
これらは「される側」であることを示す強力な証拠品(エビデンス)です。これを見つけたら、迷わず -ing ではなく過去分詞を探しましょう。
6. この記事で学んだ「核心文法」のまとめ
今回のトレーニングを通じて、脳に定着させてほしい本質は以下の3つです。
- 分詞は名詞を説明するパーツ: カッコの外にいる「説明されている名詞」を真っ先に探し出す癖をつけましょう。
- 矢印の向きがすべてを決める: 名詞が「主役(する)」なら -ing、名詞が「ターゲット(される)」なら -ed。この2択に絞り込むだけで、正答率は100%に近づきます。
- 普通の動詞は即切り:
isやhasが文の中にあるのに、そのままの動詞(write や play)が選択肢にあれば、それは最も初歩的な「ひっかけ」です。
7. 結論:名詞と動詞の「力関係」を疑え!
分詞の問題で迷うのは、あなたが単語の意味だけを追っているからです。 英検3級の文法は、言葉の「並び」と「関係」で決まるパズルです。
説明される名詞が「動作の主役」なのか「される側」なのか。 この 「矢印の向き」 を意識するだけで、紛らわしい -ing と -ed の選択肢は、一瞬で「あり得ない形」と「正しい形」に分かれます。
さあ、次は実際に名詞から矢印を引っ張って、不自然な分詞を次々と切り捨てる快感を体験してください。
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